torindo（トリンド）では、2023年度に実施した《とつとつダンス》の活動内容や成果を共有する活動報告会を東京芸術センター（北千住）で行います。

《とつとつダンス》は、ダンサー・振付家の砂連尾理とtorindoが、2009年から京都府舞鶴の特別養護老人ホーム「グレイスヴィルまいづる」とともに行ってきた認知症高齢者・障害者と介護者とのダンスワークショップ。2023年度は活動の場をオンラインのほか、鹿児島、そしてマレーシア・シンガポールへと拡大し、多くの方々との交流を行いました。

12月2、3日の二日間、日本、マレーシア、シンガポールの認知症者、介護者とのダンスワークショップを元に制作した映像・写真展示のほか、次年度以降の本作品発表を目指し、砂連尾 理、神村 恵らによるワーク・イン・プログレスとしてのパフォーマンス作品を発表。関係者やゲストを招いたトーク・セッション（後日、オンライン配信を予定）も実施します。

アーティスト紹介

砂連尾 理（じゃれお おさむ）
ダンサー・振付家。ドイツの障害者劇団や舞鶴の高齢者、宮城の避難所生活者への取材を元にした作品など、病、障害を〈生きる過程にある変容〉と捉え、対話を通したダンス作品を制作する。立教大学 現代心理学部・映像身体学科特任教授。

神村 恵（かみむら めぐみ）
ダンサー・振付家。2004年よりソロ作品を発表し始め、これまで、イタリア、韓国、インドネシア、フィンランド、英国などを含む国内外の様々な場所でパフォーマンスを行う。近年は、言葉と動きの関わりに関心を持ち、それらの間で変換を行う仕組みを利用した作品などを制作。

石田 智哉（いしだ ともや）
映画監督。筋ジストロフィーによる電動車椅子ユーザー。立教大学現代心理学研究科修士課程卒業。中学生の頃、自分に合った学習方法としてiPadを紹介され、そこでの短編映像の制作をきっかけに映像制作に興味を持つ。ボランティアサークル「バリアフリー映画上映会」実行委員を務め、上映会の企画・運営を行う。初監督作品「へんしんっ！」がぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード2020」グランプリを受賞。

オクイ・ララ(Okui Lala）
マレーシアを拠点に活動するアーティストであり、カルチャルワーカー。彼女の活動は、ビデオ、パフォーマンスからコミュニティへの参加まで多岐にわたり、家事や職業、労働のパフォーマンスを通して、移民、故郷、帰属というテーマを探求している。また、様々なコミュニティ、組合、NPOと共同でコミュニティ・ビデオ・ワークショップのファシリテーターも務める。日本での過去の発表には、さいたまトリエンナーレ（2016年）、フェスティバル/トーキョー（2019年）、山口情報芸術センター（2019年）でのショーやイベントなどがある。
ウェブサイト：okuilala.com

オードリー・ペレラ(Audrey Perera)
シンガポールを拠点とするアートフェスティバルのプロデューサー兼ライター。2018年、シンガポールで開催された日本財団主催のトゥルー・カラーズ・フェスティバル（TCF）のディレクターを務めた。障害への理解を深めるためにデザインされたコンサートや参加型イベントを行い20カ国以上から200組以上の障害のあるアーティストが出演し、1万人以上が来場した。2018年からは日本でのTCFのアドバイザー、エグゼクティブ・プロデューサーを務め、現在までに、24カ国から350組以上のアーティストを招き、340万人の観客を動員している。
現在、シンガポールに「とつとつダンス」を広める活動を行うとともに、シンガポールの伝統芸能カンパニー、アプサラス・アーツ・シンガポールとナディ・シンガプーラの理事を務めている。

豊平 豪（とよひら たけし）
一般社団法人torindo代表理事。さいたま市在住。大阪大学大学院博士公開課程単位取得退学。専門は文化人類学。2009年より舞鶴にてアートプロジェクト「まいづるRB」に参加。《とつとつダンス》では、介護者や近隣住民とともに対話の場を設ける「文化人類学カフェ」等を実施。

作品展示・パフォーマンス　スタッフ

・テクニカルディレクター：尾崎 聡
・照明：藤原 康弘
・映像・音響：吉田 佳弘（Edith Grove）
・映像オペレーション：酒井 陽佑
・映像編集：馬場光太、オクイ・ララ

プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。
日本とマレーシアの共同プロジェクト「アートのような、ケアのような《とつとつダンス》」のプロジェクトページ

一般社団法人torindo
　　メール torindoinfo@gmail.com
　　Facebook https://www.facebook.com/series.totsutotsu

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Torindo will host an activity report event at the Tokyo Art Center (Kitasenju) to share the activities and results of the “Totsu-totsu Dance” conducted in the fiscal year 2023.

“Totsu-totsu Dance” is a dance workshop carried out by the dancer and choreographer Osamu Jareo and torindo in collaboration with dementia patients, people with disabilities, and caregivers at the special nursing home “Graceville Maizuru” in Kyoto Prefecture since 2009. In the fiscal year 2023, the activities expanded beyond the online platform to Kagoshima, as well as Malaysia and Singapore, fostering interactions with a wider audience.

Over two days on December 2nd and 3rd, there will be a video and photo exhibition created based on dance workshops with dementia patients and caregivers from Japan, Malaysia, and Singapore. Additionally, a work-in-progress performance piece by Osamu Jareo and Megumi Kamimura is presented, aiming for the presentation of this work in the following fiscal year. A talk session involving relevant parties and guests (to be scheduled for online broadcasting at a later date) will also be held.

For more information on the project, please click here.
The Japan-Malaysia collaborative project “Totsu-totsu Dance, like art, like care” project page